ヤマモモジャム作りで知っておくべき種取りのコツ

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初夏の短い時期にだけ楽しめる、真っ赤に熟したヤマモモ。

その爽やかな甘酸っぱさをいつでも味わえるようにするには、ジャムに加工するのが一番です

とはいえ、ヤマモモジャム作りで避けて通れないのが「種取り」。

この作業が上手くいくかどうかで、出来上がりの品質も大きく変わってきます。

この記事では、ヤマモモの種取りを効率よく行うための道具や手順、失敗しないコツから、美味しいジャム作りのポイントまで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。

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ヤマモモの種取り方法

種取りに必要な道具と準備

ヤマモモの種を取り除く作業は少し手間がかかりますが、適切な道具と準備をすればスムーズに進められます。

まずは、清潔な調理スペースを確保し、必要な道具を揃えておくことが大切です。

以下の道具があると、作業が効率よく進みます。

  • ボウル(果肉を受けるため。大小2つあると便利)
  • ザル(果汁と種を分離するため。中目程度がおすすめ)
  • スプーンまたはマッシャー(果肉をつぶす用。しっかりした作りのものが望ましい)
  • ゴム手袋(手の汚れ防止)
  • キッチンペーパー(手元や道具の汚れを拭くため)
  • エプロン(服の汚れ防止)

ヤマモモは熟すと非常にやわらかく、果汁が多く出るため、収穫したらできるだけ早く処理を始めることが重要です

ヤマモモの果肉からの種の取り方

  1. ヤマモモを流水でやさしく洗い、表面の汚れや細かい虫をしっかりと取り除きます。

  2. キッチンペーパーなどで軽く水気を拭き取り、作業しやすい状態にします。

  3. 清潔なボウルにヤマモモを入れ、スプーンやマッシャーで果肉をつぶします。このとき、力を入れすぎると果汁が飛び散るため、ゆっくりと丁寧につぶすのがコツです。

  4. つぶした果肉をザルにあけ、ゴムベラなどを使ってやさしく押しながら果汁と果肉をこしていきます。ザルの目が細かすぎると果肉が詰まりやすいので、適度な目の大きさを選びましょう。

  5. ザルの中に残った種と皮をさらに丁寧にこすり、残っている果肉を無駄なく取り出します。

以上の工程で、種と果肉を効率よく分離することができます。

果汁もこの段階で回収できるため、ジャム作りにそのまま活用可能です。

種取りのポイントとコツ

  • ヤマモモは果汁が多いため、作業中に果汁がこぼれないよう、作業台に新聞紙やシリコンマットを敷いておくと後片付けが楽になります。果汁はジャムの風味を左右する重要な要素なので、しっかりボウルなどで受け止め、無駄なく活用しましょう。

  • 果肉をこそげ取る際は、指やゴム手袋を使用して、果実の繊維を傷つけないように注意しながら行うと、果汁の濁りを防ぎ、透明感のあるジャムに仕上がります

  • 完熟したヤマモモは果肉がとても柔らかく、軽い力でも果汁や果肉が出やすいため、無理に強くつぶす必要はありません。実の状態を確認しながら優しく作業を進めましょう。

  • 果肉のつき方には個体差があるため、手作業で種のまわりに残る果肉をこそげ取る際は、少し時間をかけて丁寧に行うと歩留まりがよくなります。軽く押しながら回すような動きで種をこすると、実がきれいに剥がれることがあります。

種取り後の果肉の処理方法

種を取り除いた果肉は、できるだけ早めにジャム作りに使用するのが理想的です。

時間が経つと酸化して風味が落ちるほか、変色の原因にもなります。

もし冷蔵保存する際は、果肉の表面にラップをぴったりと密着させて空気に触れさせないようにしましょう。

保存中に果汁が分離することがありますが、使用時に軽く混ぜれば問題ありません。

また、すぐに加工できない場合や大量に収穫したときは、冷凍保存も有効です。

冷凍する際は、使いやすい分量に分けてラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存します。

冷凍しても風味が損なわれにくいため、季節外れでも新鮮なヤマモモの風味を楽しめます。

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ヤマモモジャム作りの基本

ヤマモモの収穫時期と選び方

ヤマモモの収穫時期は地域によって多少前後しますが、一般的には6月中旬から7月上旬ごろが最盛期とされています。

この時期には、木の下にたくさんの落果が見られるようになり、熟した実の収穫タイミングが訪れます。

完熟したヤマモモは、外皮が深い赤黒色になり、手で軽く触れるとやや柔らかく感じられます。

また、表面にうっすらと白い粉(ブルーム)が付いているものは、新鮮で成熟している証拠です。

味に関しては、酸味と甘みのバランスが絶妙で、ジャムなどの加工品にするにはこの完熟状態がもっとも適しています。

選ぶ際のポイントとしては、果皮に傷がなく、ハリと艶のあるものを選ぶようにしましょう。

虫食いや裂果があるものは避けるのが無難です。

また、収穫後すぐに加工することで、よりフレッシュな風味と色合いを保つことができます。

家庭でヤマモモを育てている場合は、朝の涼しい時間帯に収穫すると、果実の傷みを防ぎやすくなります。

野山や公園などで採取する場合は、採取可能な場所かどうかを事前に確認し、マナーを守って収穫しましょう。

ヤマモモジャムの材料一覧

  • ヤマモモ(完熟)…500g
  • 砂糖…300g(果実の60%程度が目安)
  • レモン汁…大さじ1(酸味を高める)

ヤマモモジャムのレシピ概要

  1. ヤマモモの種を取り除いた果肉と果汁を鍋に入れます。鍋はステンレスやホーローなど酸に強い素材のものがおすすめです。

  2. 砂糖を加えて全体をよく混ぜ合わせたら、30分ほど置いて果肉に砂糖をなじませ、果汁が出てくるのを待ちます。これにより煮込み時間を短縮し、風味を閉じ込めやすくなります。

  3. 中火にかけて加熱を開始します。加熱中は焦げやすいため、木べらなどで底から丁寧にかき混ぜながら加熱します。

  4. 沸騰してきたら火加減を少し弱め、アクが浮いてきたらこまめに取り除きます。アクをしっかり取ることで、雑味のないクリアな味に仕上がります。

  5. とろみが出てきたらレモン汁を加え、さらに5〜10分ほど煮詰めます。レモン汁にはペクチンの働きを助ける役割があり、ジャムに自然なとろみと酸味を加えてくれます。

  6. 熱いうちに煮沸消毒した瓶に詰め、すぐに蓋をして逆さにして冷まします。こうすることで脱気ができます。完全に冷めたら冷暗所または冷蔵庫で保存しましょう。

ヤマモモの食べ方と特徴

ヤマモモはそのまま食べると甘酸っぱく、爽やかな味が特徴で、暑い季節にぴったりの果実です。

ただし、生で食べる場合は収穫したその日のうちに食べるのが理想です。

軽く冷やしてから食べると、さらに美味しく感じられます。

ジャムやシロップ漬けにすると保存性が高まり、長く楽しめる加工品になります。

ヨーグルトに添えたり、パンやスコーンに塗ったりするのはもちろん、チーズやアイスクリームと合わせると、意外な美味しさを引き出せます。

さらに、炭酸水で割ってフルーツドリンクにしたり、ゼリーやムースなどのデザート作りにも活用できます。

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ヤマモモジャムの作り方

ヤマモモの果汁を取る方法

果肉をつぶす際に自然に出てくる果汁は、ジャムにとって重要な風味の素です。

果汁にはヤマモモ特有の甘酸っぱさと香りが凝縮されており、できるだけ無駄にせず活用することが、美味しいジャム作りのカギとなります。

ザルで種と果肉を分けるときには、必ずボウルの上で行い、自然に落ちてくる果汁をしっかりと受け止めましょう。

果汁が下にたまってきたら、時折混ぜながらさらに果汁を落とすようにすると、より多くの果汁を取り出すことができます。

果汁のみを使用したい場合や、より滑らかな仕上がりを目指したい場合は、ガーゼや清潔な布を使って絞るのがおすすめです。

この方法では、果汁の中の細かい繊維や果肉の破片を取り除くことができ、透明感のある上質なジャムやシロップを作ることができます。

また、取り出した果汁はすぐに使用するのがベストですが、時間が空く場合は冷蔵庫に入れ、できるだけ早めに加工してください。

変色や風味の劣化を防ぐためにも、空気に触れないようにラップで覆ったり、密閉容器に入れるのが理想的です。

加熱時間と沸騰のポイント

ジャム作りでは、焦げ付き防止のために絶えず混ぜながら加熱するのがポイントです。

特にヤマモモは糖分と酸が多いため、加熱中に焦げやすい傾向があります。

鍋底からしっかり混ぜることで、焦げ付きやムラを防ぎ、均一に加熱することができます。

中火で15〜20分ほど煮込み、とろみが出てきたら完成ですが、加熱時間は使用する鍋の厚みや火力、果汁の量によって多少前後します。

とろみが出たように見えても、冷めるとさらに固まるため、火を止めるタイミングには注意が必要です。

とろみの確認方法としては、冷たい皿に少量のジャムを垂らし、指でなぞって跡が残るかどうかをチェックするのが一般的です。

しっかりと線が残れば完成の合図です。

また、仕上げにレモン汁を加えることで酸味が向上し、味のバランスも引き締まります。

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冷凍ヤマモモの活用法

冷凍するメリットと方法

ヤマモモは収穫時期が非常に短く、保存が難しい果実のひとつです。

そのため、長期保存したい場合には冷凍が最適な方法となります。

冷凍することで旬の風味を逃さず保存でき、必要なときにいつでも加工に使えるというメリットがあります。

冷凍の方法としては、まず完熟ヤマモモをやさしく流水で洗い、汚れや花粉などをしっかり取り除きます。

洗った後はキッチンペーパーなどで丁寧に水気を拭き取りましょう。

この工程を怠ると、冷凍中に霜が付きやすくなり、風味が損なわれる原因になります。

水気をしっかり取ったヤマモモは、1回分ずつ小分けにして冷凍用保存袋(ジッパー付きが便利)に入れ、できるだけ空気を抜いて密閉します。

急速冷凍すると、解凍時のドリップが少なく、果実本来の風味や食感が保たれやすくなります。

家庭用冷凍庫の場合は、アルミトレイの上に乗せて冷凍すると、早く凍結させることが可能です。

解凍後のヤマモモは、果肉がやや柔らかくなりますが、香りや味はしっかり残っています。

そのため、ジャムやソース、スムージーなど、加熱・加工向きの用途に最適です。

冷凍ヤマモモを使ったレシピ

冷凍ヤマモモは用途が幅広く、家庭で簡単におしゃれなスイーツに仕上げることができます。

半解凍状態で軽くつぶし、砂糖とレモン汁を加えて煮詰めれば、即席のジャムとして活用できます。

また、完全に解凍したものをミキサーでピューレ状にし、ゼラチンや寒天と合わせてゼリーにしたり、アイスクリームに混ぜてフルーツアイスにアレンジするのもおすすめです。

牛乳や豆乳と一緒にブレンダーで混ぜれば、スムージーとして朝食にもぴったり。

さらに、ヨーグルトやパンケーキ、フレンチトーストに添えるだけでも、ちょっとした贅沢感を楽しめます。

冷凍ヤマモモは、日常の食卓を彩る便利なストック食材として、ぜひ活用してみてください。

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まとめ

ヤマモモジャム作りは、種取りに少し手間がかかるものの、その分だけ出来上がったジャムの美味しさは格別です。

完熟したヤマモモを丁寧に処理し、果汁や果肉を余すところなく活用することで、自然な甘酸っぱさと芳醇な香りを楽しめる一品に仕上がります。

冷凍保存も活用すれば、旬を逃さず一年中ヤマモモの味を楽しむことができます。

ぜひこの記事を参考に、ご家庭で手作りのヤマモモジャムに挑戦してみてください。

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