有塩バターで作るクッキーの味はどうなる?しょっぱさはどのくらい?

焼き菓子

有塩バターを使用したクッキーの甘じょっぱい味わいは、病みつきになると言われます。

塩キャラメルや塩チョコのように、塩味を効かせたスイーツは好まれますよね。

ただ、有塩バターを使ったクッキー作りには注意が必要です。

使い方を間違えると、しょっぱくなりすぎたり、食感が損なわれたりすることがあります。

この記事では、「有塩バターしかないけどクッキーを焼きたい!」と思った際に気をつけるべきポイントをお伝えします。

・有塩バターを使うとどんな影響が出るのか?
・そのクッキーは美味しくなるのか?

これらの疑問に答えつつ、有塩バターを使ったクッキー作りのコツを解説します。

有塩バターを使ったクッキー作りの注意点

有塩バターを使用すると次のような問題が発生することがあります:

・味がしょっぱくなりすぎる可能性
・生地が十分に膨らまない

これらの問題は、有塩バターに入っている塩がクッキーの味や食感に影響を与えるためです。

有塩バターは無塩バターと製造過程や成分はほぼ同じです。

違いは塩の有無のみ。

ただ、その塩が影響して、クッキーの味や食感を変えてしまう可能性があるんです。

詳しく見ていきましょう。

 

味の影響

有塩バターを使用すると、クッキーが予想以上にしょっぱくなることがあります。

【有塩バターと無塩バターの塩の量の違い】
・有塩バターは100gあたり約1.5gから1.6gの塩が含まれています(ブランドによる)。
・無塩バターには100gあたりほとんど塩が含まれていません。

生乳にはもともと微量の塩が含まれていますが、無塩バターの塩の量は非常に少ないです。

有塩バターを使ったクッキーはその独特の甘じょっぱさが魅力ですが、使用するバターの量によってはしょっぱくなりすぎることもあります。

有塩バターを無塩バターのレシピにそのまま使うのは避けた方が良いでしょう。

 

有塩バターの使用がクッキーの膨らみに与える影響

有塩バターを使用すると、クッキーがうまく膨らまない可能性があります。

【有塩バターがクッキーの膨らみに与える影響の理由】
クッキー生地の小麦粉は、水と結合すると網目状の構造を形成します。
有塩バターの塩がその網目を強固にするため、生地が十分に広がらず、膨らみにくくなります。

この影響でクッキーは硬くなりやすく、密度の高い食感になることがあります。

味だけでなく食感もクッキーの重要な要素ですが、有塩バターを使うとこれが損なわれることがあります。

 

有塩バターでのクッキー作り

無塩バターがなく、有塩バターしかない状況でも、美味しいクッキーを作る方法は存在します。

・バターの量を調整する
・他の油と組み合わせる
・代替品を使用する

これらの方法について詳しく見ていきましょう。

 

有塩バターの使用量を見直す

有塩バターを使うと塩味が強くなりがちです。

なのでまず、バターの量をレシピの半分に減らします。

そして残り半分のバターを、オリーブオイルや他の食用油に置き換えます。

その際、食用油の量は半分になったバターのさらに1/3にするといいです。

これにより、塩味の影響を抑え、食感を改善することができます。

これはお菓子作り初心者でも簡単に試せるので、是非実践してみてください。

 

有塩バターを無塩バターに変える方法

クッキーを作る際に、もし手元に有塩バターしかない場合でも、簡単な方法で無塩バターに変えることができます。

【有塩バターから無塩バターへ変える方法】
(1)有塩バターを縦長の容器(耐熱性のコップなど)に入れます。
(2)バターを電子レンジで加熱します(例えば、30gのバターを600Wで30秒)。
(3)加熱した後、粗熱を取り、バターを冷蔵庫で2時間冷やし、固めて分離させます。
(4)固まったバターの上層が無塩バターで、下層が有塩バターとなります。上層を取り出して使用します。

この方法を使えば、有塩バターを無塩バターに変換でき、お菓子作りに必要な無塩バターを準備することができます。

時間に余裕がある時にお試しいただくと良いでしょう。

 

マーガリンを使った代替方法

無塩バターが入手できない場合は、マーガリンを使って同様の効果を得ることが可能です。

マーガリンはクッキーの食感を保つのに適しています。

● マーガリンの利点
・軽い風味で、ココアや抹茶などの他のフレーバーを引き立てます。
・有塩バターより塩気が少ないため、味が控えめです。
・クリーム状になりやすく、混ぜやすいのが特徴です。
● マーガリンの欠点
・一般的にバターよりも風味が薄く、コクが少ないです。
・水分含有量が多いため、生地が扱いにくいことがあります。

マーガリンを使用する際は、生地の扱いやすさを考慮し、冷蔵庫でしっかり冷やしてから使うことが効果的です。

 

ココナッツオイルを使ったクッキー作り

クッキーを作る際に有塩バターの代わりとして、ココナッツオイルは非常に良い選択肢です。

以前、ココナッツオイルが流行ったため、常備しているご家庭も多いかもしれません。

ココナッツオイルは香りが良く、扱いやすいという特徴があります。

このオイルを使うと、クッキーに繊細な甘みと香りを加えることができます。

もしオイルが固まっている場合は、使用前に少し温めてから使うと良いでしょう。

ココナッツオイルをバターの代わりとして使用する際は、その量をバターの1/3に抑えることがおすすめです。

これは、オイルが多すぎるとクッキーが緩くなりすぎたり、サクサク感が損なわれるためです。

 

有塩バターで作る絶品塩チョコクッキー

こちらでは有塩バターを使ったおすすめのクッキーレシピをご紹介します。

有塩バターとチョコレートの組み合わせで、甘じょっぱい風味がクセになる塩チョコクッキーが作れます。

【材料(約10枚分)】
薄力粉:100g
有塩バター:50g
砂糖:50g
板チョコ:50g
【作り方】
(1)有塩バターを常温に戻してクリーム状になるまでよく混ぜます。
(2)砂糖を加え、さらに白くなるまでしっかり混ぜます。
(3)薄力粉をふるい入れ、さっくりと混ぜ合わせます。
(4)最後に細かく刻んだ板チョコを加え、均一に混ざるまで混ぜます。
(5)生地をラップで包み、冷蔵庫で3〜4時間寝かせます。
(6)オーブンを180度に予熱します。
(7)冷蔵庫から生地を取り出し、約8mmの厚さに切り分けます。
(8)オーブンで約17分焼いたら、美味しいクッキーの完成です。

既存のレシピを有塩バター用に変更するのは難しいかもしれません。

失敗のリスクも高くなりがちですよね。

そんな時は、最初からこちらのような有塩バター用のレシピを使うのがおすすめです。

有塩バターのクッキーレシピは他にも沢山ありますので、お気に入りのレシピを探してみるのもいいかもしれませんね。

 

有塩バターを正しく使って絶品クッキーを作る方法まとめ

この記事では、有塩バターを使用したクッキー作りについて詳しく解説しました。

有塩バターを使う際には、以下の点に注意する必要があります:

・塩味が強くなり過ぎることがある。
・生地がうまく膨らまない場合がある。

しかし、有塩バターしかない場合でも、無塩バターに変える方法や適切な代用方法があります。

【有塩バターを使う場合の対策】
・レシピで指定された有塩バターの量を半分に減らし、足りないバターの量の1/3を食用油で補います。
・ココナッツオイルやマーガリンを利用するのも一つの方法です。

レシピの調整が難しい場合は、有塩バター専用のレシピを探すのが良いでしょう。

そうすることで、甘じょっぱい風味が特徴のクッキーを作れて、食べる人を喜ばせることができます。

適切な扱い方をマスターすれば、有塩バターを使ったクッキーでも非常に美味しく仕上げることができます。

是非、これらのテクニックを活用してみてください。

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