ベーキングパウダーはお菓子作りに不可欠な存在で、スイーツを柔らかく美味しく仕上げるために重要です。
お菓子を作ろうと思って材料を確認したとき、ベーキングパウダーがないことに気づいた経験はありませんか？
そんな時、家にある他の材料で代替できるか調べてみました。
・朝食の定番、ヨーグルトはどうか？
・ドライイーストはパンだけでなくお菓子作りにも使えるのか？
もし手持ちの材料で代替が可能なら非常に便利です。
お菓子作りをする方にとって、この情報は役立つでしょう。
片栗粉でベーキングパウダーを代用できる？
片栗粉をベーキングパウダーの代わりに使用できるとよく言われますが、実際には適していません。
片栗粉の成分には、生地を膨らませる機能はありません。
片栗粉は主に餃子や肉団子のつなぎ、とろみを付ける際や唐揚げの衣として使用されます。
ですが、これは膨張させる目的ではないため、ベーキングパウダーの代わりにはなりません。
ベーキングパウダーの代替品は何がある？
片栗粉がベーキングパウダーの代替には適さないことがわかりましたが、他にどのような材料が使えるのでしょうか。
以下の材料がベーキングパウダーの代用として有効です。
・重曹とヨーグルト（またはレモン、マヨネーズ）
・ドライイースト
・ホットケーキミックス
・炭酸水
・天ぷら粉
・卵白
これらはどれも一般的な家庭にある材料です。
これらを使用する際の適切な分量や理由も後で詳しく説明します。
重曹の使い方
ベーキングパウダーの代わりとして使う場合は、100gの小麦粉に、重曹を1～1.5g加えると良いです。
さらに簡単な方法として、レシピで求められるベーキングパウダーの量の半分を重曹で代用すると良いでしょう。
もともと、重曹はベーキングパウダーにも含まれています。
この重曹が熱と水に反応して、生地を膨らませるのです。
ただし、重曹を使うと苦味が生じることが問題です。
このため、重曹の使用をためらう人もいます。
次に、この苦味を軽減する方法をご紹介します。
重曹とヨーグルト（またはレモン、マヨネーズ）の組み合わせ
レシピでベーキングパウダー小さじ1を使う場合、それを重曹小さじ1/4とヨーグルト120gに置き換えてみてください。
重曹の苦味を軽減するには、ヨーグルト、レモン、マヨネーズなどの酸味のある食材を使うと効果的です。
もともとベーキングパウダーには、重曹の苦味を消すため、酸味のある成分が含まれているんですね。
その酸味の役割をヨーグルトやレモン、マヨネーズにしてもらえばいいわけです。
また、重曹にヨーグルトやレモン、マヨネーズを加えると、生地がより膨らみやすくなります。
もっちりとした食感を実現できるので、どらやきなどのお菓子を作るときに特に適しています。
これらの技術を試してみてはいかがでしょうか。
ドライイーストの使用法
ベーキングパウダーを使用するレシピには、小さじ1のベーキングパウダーをドライイースト小さじ1で代替することが可能です。
ただし、ドライイーストを用いる際は、適切な発酵時間が必要となりますので注意が必要です。
ドライイーストは主にパン作りに使われる成分で、発酵には時間がかかります。
特に冬は発酵時間が長くなりがちです。
例えば夏は約1時間、冬は2～3時間が目安です。
効率的な発酵のためには、電子レンジの発酵機能を利用するのも一つの方法です。
ドライイーストは、生イーストを乾燥させたもので、発酵時に生地を膨らませます。
使用する際には、製品によって予備発酵が必要な場合があるため、パッケージの指示に従ってください。
ドライイーストは、ワッフルやドーナツなど、パンのようなお菓子作りに適しています。
ホットケーキミックスの活用
ホットケーキミックスにはベーキングパウダーが含まれているため、直接代用が可能です。
これにより、お菓子作りの計量作業を減らし、簡単に美味しく作ることができます。
特にパウンドケーキのような計量が重要なレシピにも対応できます。
熟したバナナやチョコレート、抹茶を加えることで、様々なフレーバーのパウンドケーキを楽しむことができます。
炭酸水の利用方法
ベーキングパウダーの代わりとして使用する場合、レシピで指定された水分量を炭酸水で置き換えることができます。
例えば、レシピで使用する牛乳200mlがあれば、それと同じ量の炭酸水を使用できます。
炭酸水は含まれる二酸化炭素により生地を軽く膨らませる効果があります。
この特性はベーキングパウダーや重曹が熱と反応して生地を膨らませるのと似ています。
特に水分を多く含むレシピに適しており、生地の膨らみは穏やかになります。
そのため、ホットケーキのようなレシピでの使用がおすすめです。
天ぷら粉の活用
天ぷら粉には既にベーキングパウダーが含まれているため、そのまま代用が可能です。
この粉は小麦粉や卵と混ぜ合わされており、甘くないホットケーキミックスのようなものです。
そのため、ホットケーキミックスと同じ量で使用することができます。
甘味がないため、お菓子を作る際にはレシピに応じて砂糖を加えて調整することをおすすめします。
卵白の利用
ベーキングパウダーの代わりとして使用する場合、レシピで必要な水分の半分を卵白で置き換えることができます。
ただし、卵白はそのまま使用せずにメレンゲにしてから生地に混ぜ込む必要があります。
ちなみにMサイズの卵に含まれる卵白量は約30g、Lサイズでは約40gです。
メレンゲを作る際は、以下のステップをおすすめします：
（2）泡立て器で空気を含ませながら混ぜる。
（3）ツノがしっかりと立つまでしっかり泡立てる。
メレンゲを生地に加える際は、泡を潰さないように慎重に混ぜ合わせてください。
これは特にオーブンで焼くクッキーや焼き菓子に適しており、メレンゲの泡が固まることでサクサクとした食感が得られます。
ベーキングパウダーの代用不可の食材
ベーキングパウダーとして使えない食材を紹介します。
一般的に家庭にある以下の食材は、ベーキングパウダーの代用には適していません。
小麦粉・薄力粉
これらはお菓子作りの基本材料でありながら、生地を膨らませる機能はありません。
ベーキングパウダーが不足している場合は、天ぷら粉やホットケーキミックスの利用を検討してください。
マヨネーズ
マヨネーズ単体には生地を膨らませる能力はありません。
ですが、重曹を使用する際には苦味を和らげる効果があるため、重曹と組み合わせて使用すると良いでしょう。
コーンスターチ
コーンスターチはベーキングパウダーの代替品としては使用できません。
この成分は主にとうもろこしから作られており、生地を膨らませる作用は持っていません。
ただし、ベーキングパウダーの成分としてコーンスターチが含まれることがあります。
これは、未使用のベーキングパウダーが反応してしまうのを防ぐ役割を果たすためです。
そのため、コーンスターチ自体に生地を膨らませる能力はありません。
ベーキングパウダーがない場合の対応
ベーキングパウダーがなくてもお菓子作りは可能ですが、食感に大きく影響します。
ベーキングパウダーを使用するとお菓子はふわふわと柔らかく仕上がりますが、使用しないと生地が密になりがちで硬い食感になります。
もしベーキングパウダーの代わりに他のものを使うときは、適切な代用品を選び、量を調整することで美味しく仕上がります。
ただし、すべての代用品がすべてのお菓子に適しているわけではありませんので、使う材料はお菓子の種類に応じて選ぶ必要があります。
ベーキングパウダーの代用品まとめ
ベーキングパウダーはお菓子作りに不可欠ですが、次のような材料で代用が可能です。
・重曹＋ヨーグルト（またはレモン、マヨネーズ）
・ドライイースト
・ホットケーキミックス
・炭酸水
・天ぷら粉
・卵白
特に重曹は、ヨーグルトなどの酸味のある食材と組み合わせることで苦味が軽減されます。
一方で、小麦粉や薄力粉、マヨネーズ、コーンスターチはベーキングパウダーの代用には適していません。
これらの代用品を知っておくと、手元にある材料で簡単にお菓子作りを楽しむことができます。
